一休のひとやすみブログ

美術系会社員の日常と趣味

「スプートニクの恋人」村上春樹

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この作品を読んだのはいつだろうか?

今でもこの作品の内容

そして読んだ時の虚無感は

今でも鮮明に覚えている。

 

 

感想・考察

『煙のように消えた』

すみれはギリシャの小さな島で

突然姿を消した。

成熟への不完全な途上にあった

すみれにはその夜は耐え難い

出来事であっただろう。

 


ただでさえ頑迷であった彼女が

恋に落ちて

文章が書けなくなった

そのまとまりの無い文章は

初恋と一緒に消えた

 


この作品の「性欲」は

もちろんそのことに対する

欲ではあるのだが

「性欲」をもったみすれと

「性欲」が失われたミュウ

「あちら側」と「こちら側」で

心と体が不一致になる。

けどきっと心を落ち着かせたら

そうなるに違いないなとそう思った。

叶うはずのない。

「女性」が「女性」へと恋をしてしまったのだから。

 


ここではもう1人「僕」が登場する。

この「僕」の物事に対する

言い回しがとても素敵であった。

何度も読み返したい。

 

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